採用動画は会社をきれいに見せるだけでは意味がない。求職者に本当に伝えるべきこととは?

2026.09.27

長野県で採用動画・企業PR動画の制作を検討している企業様へ。

採用活動のために動画を制作する企業が増えています。しかし、会社の外観をドローンで撮影し、社員が笑顔で働く姿を並べ、最後に企業理念を表示する。それだけで、本当に求職者の心に届く採用動画になるのでしょうか。

採用動画の目的は、会社を魅力的に見せることだけではありません。
求職者が知りたいのは、「この会社はきれいな職場か」だけではなく、「自分がここで働いたら、どんな毎日を送ることになるのか」ということです。
長野県で映像制作・写真撮影を行うSakaeが、採用動画に必要な視点と、採用ミスマッチを防ぎ、応募につながる映像制作について考えます。

1. なぜ、きれいなだけの採用動画では不十分なのか?

採用動画を制作する際、企業側が考えがちなのは「会社の魅力をどう伝えるか」という視点です。
もちろん、企業の魅力を伝えることは重要です。しかし、企業が伝えたい情報と、求職者が知りたい情報は、必ずしも一致していません。

2026年の採用動画トレンド調査では、求職者が動画で見たいテーマとして「仕事紹介・やりがい」が28.2%、「1日の流れ」が27.6%、「職場の雰囲気」と「求める人物像」がそれぞれ27.0%という結果が報告されています。
この結果から考えられるのは、求職者が単に会社のイメージを知りたいのではなく、入社後の自分を具体的に想像するための情報を求めているということです。
例えば、次のような採用動画を想像してみてください。

・清潔感のあるオフィスを美しく撮影する。
・社員が笑顔で仕事をしている姿を見せる。
・社長が企業理念や将来のビジョンを語る。
・最後に「私たちと一緒に働きませんか?」というメッセージを表示する。

映像としては整っていて、会社の印象も良いかもしれません。
しかし、これだけでは、実際の仕事内容や職場の人間関係、仕事の大変さ、入社後に求められる役割までは分かりません。
求職者が本当に知りたいのは、動画を見終わった後に「この会社で働く自分」を想像できるかどうかです。

採用動画は、会社のパンフレットを映像化しただけのものではありません。求人票や採用サイトだけでは伝えきれない情報を補い、求職者が自分に合った職場かどうかを判断するための材料にすることが大切です。

2. 採用動画で求職者に伝えるべき5つのこと

採用動画を制作するなら、会社の魅力だけでなく、入社後の働き方を具体的に伝える構成を考える必要があります。

① 実際の仕事内容と、1日の流れ
最初に伝えるべきなのは、仕事の具体的な内容です。
「営業職」「製造スタッフ」「事務職」といった職種名だけでは、実際にどのような業務を行うのかまでは分かりません。
例えば、製造業であれば、出勤してから準備を行い、どのような機械や道具を使い、どんな工程を担当するのか。営業職であれば、顧客との打ち合わせや移動、社内での報告など、どのような時間の使い方をしているのか。
こうした日常を映像にすることで、求職者は自分が働く姿を具体的にイメージできます。
特に重要なのは、実際の仕事を撮影することです。
撮影用に用意した動作だけではなく、普段の仕事の様子や職場での自然なやり取りを取り入れることで、求人票では伝えにくい仕事の実態を届けられます。

② 職場の雰囲気と、そこで働く人の人柄
求職者にとって、仕事内容と同じくらい気になるのが「どんな人たちと働くのか」という点です。
上司や同僚との関係、社員同士の会話、仕事中のコミュニケーション。
こうした要素は、写真や文章だけでは伝えきれないことがあります。
例えば、社員インタビューで「職場の雰囲気はどうですか?」と質問するだけでは、どうしても形式的な回答になりがちです。
そこで、インタビューに加えて、普段の打ち合わせや休憩時間、先輩が後輩に仕事を教えている様子などを撮影します。
話しているときの表情や声のトーン、会話の間合いなども映像ならではの情報です。
もちろん、社員に無理に笑顔を求めたり、仲の良さを演出したりする必要はありません。
大切なのは、実際の職場の雰囲気を誠実に伝えることです。

③ 仕事のやりがいだけでなく、大変な部分も伝える
採用動画では、仕事の魅力や成功体験を中心に紹介することが多くなります。
しかし、良い面だけを伝えれば、求職者が入社後に感じるギャップを減らせるとは限りません。
例えば、繁忙期の忙しさ、覚えることの多さ、仕事で難しいと感じる場面、責任の重さなども、職種によっては重要な情報です。
2026年に公表された採用関連調査では、採用サイトで情報が不足している項目として、実際の仕事内容の詳細が55.0%、配属先や上司の雰囲気、残業時間がそれぞれ44.0%と報告されています。また、仕事の大変な部分や失敗談を正直に公開することについて、20代の回答者の52.0%が企業への信頼度が上がると回答しています。

この調査は採用動画だけを対象にしたものではありませんが、求職者が企業の良い面だけでなく、現実的な情報を求めていることを考えるうえで参考になります。

例えば、社員インタビューで「この仕事で大変だったことは何ですか?」「それをどう乗り越えましたか?」と質問する。
その回答を通じて、仕事の難しさと、それに向き合う社員の姿勢を伝えることができます。
ただし、企業の印象を良くするために大変な部分を無理に美談にする必要はありません。
事実を隠さず、必要なサポート体制や教育制度も合わせて説明することが、求職者との信頼関係につながります。

④ 会社が求める人物像と、入社後に期待する役割
「明るく元気な人」「やる気のある人」「成長意欲のある人」。
求人情報でよく見かける表現ですが、これだけでは求職者は自分が対象になるのか判断しにくいものです。
採用動画では、会社が求める人物像を、具体的な仕事や行動に結びつけて伝えることが大切です。

例えば、
・分からないことを自分から質問できる人。
・周囲と相談しながら仕事を進められる人。
・一つひとつの作業を丁寧に積み重ねられる人。
このように、実際の業務に即した説明にすることで、求職者は自分の経験や性格と照らし合わせやすくなります。
また、入社後にどのような仕事を任せるのか、どのような研修を受けられるのか、どのような成長を期待しているのかも伝えましょう。
採用動画は応募者を増やすためだけでなく、企業と求職者がお互いを理解するための情報発信でもあります。

⑤ 経営者の言葉と、会社が大切にしている価値観
企業理念や経営方針も、採用動画に欠かせない要素です。
ただし、理念をテロップで表示するだけでは、その言葉が実際の仕事にどうつながっているのかは伝わりにくいでしょう。
経営者自身の言葉で、会社を設立した背景、仕事に対する考え方、社員に大切にしてほしいことを語ってもらう。
さらに、その価値観が現場の仕事や社員の行動にどう表れているのかを映像で補います。
経営者が語る理想と、現場で働く社員の言葉がつながったとき、求職者は会社の方向性をより具体的に理解できます。
企業理念を立派な言葉で飾るよりも、実際の仕事と結びつけて伝えることが重要です。

3. 採用動画の質を左右するのは、撮影技術よりも企画と取材

映像制作というと、カメラや照明、ドローン、編集技術などに注目されがちです。
もちろん、映像の品質は企業の印象を左右する大切な要素です。しかし、どれだけ美しい映像を撮影しても、伝えるべき情報が不足していれば、採用動画としての役割を十分に果たせません。
私が採用動画の企画で大切だと考えているのは、撮影前の取材です。

具体的には、次のようなことを確認します。
・現在、どのような人材を採用したいのか。
・求職者に、入社前に知っておいてほしいことは何か。
・現場の社員が仕事で感じているやりがいや難しさは何か。
・採用活動で、企業が特に伝えきれていないことは何か。

これらを整理してから撮影内容を決めることで、企業の実情に合った採用動画を制作しやすくなります。

例えば、若手社員の採用を目的とする企業と、経験豊富な即戦力人材を求める企業では、伝えるべき情報が異なります。
前者なら研修制度や先輩社員のサポート体制、後者なら任される仕事の範囲や裁量、必要な経験などが重要になるかもしれません。
採用動画は、どの企業にも同じ構成を当てはめればよいというものではありません。
企業が抱える採用課題と、求職者が知りたい情報を整理したうえで、動画の長さや構成、撮影方法を決めることが大切です。

4. 採用動画は、応募数だけでなく採用後のミスマッチも考える

採用動画を制作する際、「応募者を増やしたい」という目標を設定する企業は多いと思います。
しかし、応募数だけを成果の基準にしてしまうと、企業と求職者の相互理解という重要な視点が抜け落ちてしまう可能性があります。
back checkが2026年2月に公表した調査では、2025年の1年間に採用ミスマッチが発生したと回答した企業は57.7%でした。また、ミスマッチによる影響として、早期離職が発生したという回答が41.0%に上っています。

この調査は採用動画の有無による効果を比較したものではありません。したがって、採用動画を制作すれば早期離職が減ると断定することはできません。
ただし、採用段階で仕事内容や職場環境を具体的に伝えることは、求職者が入社後の働き方を理解するための一つの手段になります。
採用動画の成果を考えるなら、応募数に加えて、次のような指標も確認してみてはいかがでしょうか。

【採用動画で確認したい指標】
・動画からの応募数:動画が応募のきっかけになっているか。
・応募者の適合度:求める人材からの応募につながっているか。
・面接での理解度:仕事内容や会社の方針が伝わっているか。
・内定承諾率:入社を判断する材料として役立っているか。
・入社後の定着状況:採用時の説明と実際の職場にギャップがないか。

採用動画だけで、これらすべてを改善できるわけではありません。給与や労働条件、教育体制、職場環境など、企業側の取り組みも当然必要です。
それでも、採用動画を「会社を宣伝するための映像」から「求職者との相互理解を深めるための映像」へと考え直すことで、制作する意味は変わってくるはずです。

5. 長野県で採用動画・企業PR動画の制作をご検討中の企業様へ

長野県内で採用活動を行っている企業様の中には、求人広告を出しても応募が集まらない、会社の魅力をうまく伝えられない、採用しても早期離職につながってしまうといった課題を抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
採用動画は、そうした課題に対して、企業の情報発信を見直すきっかけになります。
Sakaeでは、長野県を中心に、企業PR動画や採用動画、社員インタビュー動画などの映像制作を行っています。

私が大切にしているのは、単に見栄えの良い映像を制作することではありません。
その企業で働く人の言葉や、日々の仕事の様子、会社が大切にしている価値観を、求職者に伝わる形にすることです。
大規模な撮影や、立派なオフィスが必要というわけではありません。実際の仕事の様子や社員の声など、企業がすでに持っている魅力を整理することから始められます。

「採用動画を作りたいけれど、何を撮影すればよいか分からない」
「自社に合った採用動画の内容や費用を知りたい」
「求人サイトや採用ページだけでは伝えきれない会社の魅力を発信したい」
そのような段階でも、お気軽にご相談ください。

まずは、現在の採用課題や動画制作の目的をお聞かせください。ご希望やご予算に合わせて、企画・構成から撮影、編集まで、企業様に合った映像制作をご提案いたします。

【採用動画・企業PR動画の制作相談】

長野県の企業様向け。採用課題の整理や、動画の企画段階からご相談いただけます。
お問い合わせフォームから、採用動画の制作相談であることと、現在の採用課題をお知らせください。

よくある質問(FAQ)

Q1. 採用動画の制作には、どのくらいの費用がかかりますか?
制作費用は、動画の長さや撮影日数、インタビューの人数、撮影場所、編集内容などによって異なります。会社紹介を中心とした動画と、複数の社員に密着する動画では、必要な制作工程が変わります。まずは目的やご予算をお聞かせいただき、内容に応じてお見積もりをご案内します。

Q2. 社員が顔出しやインタビューに抵抗がある場合でも制作できますか?
はい。顔出しやインタビューが難しい場合でも、実際の作業風景や手元、職場の様子、ナレーションやテロップなどを組み合わせる方法があります。ただし、社員の出演や撮影については、事前に本人の同意を得たうえで進めることが大切です。

Q3. 採用動画は何分くらいが適切ですか?
一律の正解はありません。採用サイトでじっくり見てもらう会社紹介動画と、SNS広告で短時間に興味を持ってもらう動画では、適切な長さが異なります。視聴する媒体や求職者の属性、伝えたい内容に合わせて構成することが重要です。

Q4. 採用動画を制作すれば、応募者は増えますか?
動画を制作しただけで応募者が増えると保証することはできません。求人条件や採用ページの内容、動画の配信方法なども影響します。採用動画を採用サイトや求人広告、SNSなどと連携させ、視聴数や応募数を確認しながら改善することが大切です。

まとめ

採用動画は、会社をきれいに見せるためだけのものではありません。
求職者が知りたい仕事内容、職場の雰囲気、仕事のやりがいと大変さ、会社が求める人物像。そうした情報を具体的に伝えることで、企業と求職者が互いを理解するための手段になります。
美しい映像に加えて、そこで働く人の言葉や日常を丁寧に映すこと。それが、採用動画を制作するうえで大切な視点だと私は考えています。
長野県で採用動画・企業PR動画の制作をご検討中の企業様は、ぜひSakaeにご相談ください。

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